桜蔭中学校 志望校対策
傾向と対策
算数(50分/100点))前半の一行問題はここ数年間変更はありませんが、後半の大問が増化傾向にあります。 高度な思考力が求められるというよりは、標準的な問題を確実に得点に結び付けられるようなお子さんが向いているといえます。
女子の最難関中学というだけあって、高度な読解問題が出題されます。 得意な生徒が多いだけに、漢字や語彙の問題は出来て当然と考えておきましょう。 それにプラスして長文読解力と文章の表現力が必要不可欠です。
理科(30分/60点)記号中心の設問で、問題数がとても多いといえます。 知識があり、素早く問題文を読み解く能力の有るお子さんが向いています。
社会(30分/60点)かなり細かい知識まで要求され問題を解かなくてはなりません。 ただ歴史事項を覚えるというだけでなく、その背景まで踏み込んで頭に入れておくことが必要です。 塾のテキストを駆使して、隅々まで理解しておくことが重要です。
教科別学習法
算数図形問題を分野別に見てみると、平面図形より立体図形の出題数が多いのがわかります。 難しい算数の問題が多い男子校でもここまで立体図形が多く出題される学校はありません。 さらに、立体切りと展開図に関する問題は、算数を得意とする男の子でさえ手こずるレベルといえます。 規則性の問題は、非常に特殊な問われ方をするため、ひとつひとつ調べていくにも時間がかかってしまいます。 問題構成全体をみると、立体図形でひらめきや発想力が問われ、規則性で処理能力を試していると考えられます。
桜蔭を志望していて算数が苦手ということは、国語でかなり高得点を取らない限り合格を勝ち取るのは厳しいといえます。 とはいえ、試験時間を最大限に利用して、とにかく規則性だけは確実に得点できるように日ごろから練習しておきましょう。 立体図形は容積と水位、表面積については標準レベルまで確実に理解しておき、立体は思い切って捨てましょう。数の性質も標準レベルまでは定着させておきましょう。
立体切りと展開図や立体の構成など、発想力やひらめきが必要な問題を集中的に演習しておきましょう。 算数に苦手意識がないお子さんでも、面倒な計算を強いられる規則性や数的処理は敬遠しがちになるので、集中力を持って地道に答えを出すという練習を繰り返しましょう。
国語平成19年度からの2年間は、読解問題の総字数がそれまでの10000字超から6000字台へと減少し、文章レベルもやや易化しています。 とはいえ、出題される文章は依然として小学生が容易に理解ではなく、正確に文章の意味を読み取る力が求められます。 とくに同校の特徴である「文化・文芸論」をテーマとした文章は、国語が得意なお子さんでさえ、苦労するようなレベルとなっています。 物語文も抽象的で、比喩が多く使われているために、内容を理解するのには高度な読解力が求められます。 例えば平成19年度の『星兎』では「うさぎ」を「ただのうさぎ」と捉えるのではなく、自分の対極にあり、自身を見つめ直すきっかけとしての存在であることを読み取らなければ、正解を導き出すことはできません。 文章全体を理解した上で、自分の言葉を用いて答案を作成しなくてはならない記述問題が出題されるため、自分の書いた答案と解答を十分に見比べて、何が足りず、何が必要なかったのかをしっかりと見極めることが重要です。 難解な文章を読み解く語彙力と、自分の考えを正確に書く語彙力の両方が求められます。 過去問演習だけでなく、新聞記事や男子校を含めた他校の過去問などから「文化・文芸論」を中心に抽象的な読解問題を数多く解き、語彙を少しずつ増やしていきましょう。 桜蔭の国語は難しいから平均も低いとは決して考えずに、難しくてもみんな解いているといった心構えで、基準を下げないことが大切です。
理科算数とは別枠の時間になり、あせることなくじっくりと取り組めるようになりました。 記述と計算分野が多く、他の上位校と同じ形式の出題となります。 とくに、物理・化学の計算で差がつきやすいので、演習を繰り返しておきましょう。 生物・地学分野は観察や実験から理由を記述するという形式で、こちらは塾で学習するレベルで対応できるでしょう。
社会設問の文章が長いという特徴がありますが、そのほとんどは標準レベルの問題で構成されています。 地理・歴史・公民がバランスよく出題されていますが、各問題の内容が非常に詳しい知識を要求するものと、全体の流れを問うものとでばらつきがあります。 各時代の特徴や地域の全体像を理解しておくことが重要です。
塾別志望校対策
日能研算数
出題傾向としては規則性と場合の数、立体図形や平面図形など比較的安定しています。 男子校レベルの問題も立体図形に関しては平然と出題されるので注意。合否を分けるポイントになります。 規則性は速さと共に出題されるのでテキストでは対応できません。 多様な問題に慣れることが必要です。本科のテキストを完璧にこなしたうえで、難度の高い『強化ツール』などで必要な問題だけをやりましょう。
国語長文読解と長文記述対策が必須です。 国語が苦手なら『銀本』から1日1文章を読むことを目標として、設問を解かなくても多くの言葉に触れる習慣が大切です。 記述ができないときは、事実をまとめる練習をしましょう。 日記をつけることも効果的です。長文読解は、ただ文章を読んで設問に答えるだけでは、読解力向上にはつながりません。
理科カリキュラムテストでは少し不安なので、不足分を『銀本』で補いましょう。 物理・化学分野の計算問題も男子校レベルが有効です。
社会地理はカリキュラムテストを完璧に復習しましょう。 歴史の知識はかなり細かいことを問われるので、テキスト以外の参考書を参考にしましょう。
サピックス
算数
苦手な人はDプリントまででもいいですが、できればEプリントまで手をつけたいところです。 頻出分野である立体図形や規則性は似たような問題ばかりになりがちなので、男子上位校の難度の高い問題の演習をしましょう。
国語読解については、『デイリーサピックス』のBテキストの中から難しいテーマの論説文を繰り返し読んで慣れましょう。 記述問題については「自分の言葉で書く」問題を選んで練習し、『デイリーサピックス』の解きなおし欄を活用して添削も受けましょう。 文章の題材は『デイリーサッピクス』に限定するのではなく、新聞や雑誌などの文章にも触れて、そこから自分の考えをまとめる練習もオススメです。
理科物理・化学分野は発展問題まで触れておきましょう。 計算するときに、四捨五入して答えを出すという設定に慣れておきましょう。 生物・地学はあまり凝った問題には手をつけなくても大丈夫でしょう。
社会細切れになりがちな知識は、できるだけ同じテーマを比べて複雑な問題にも対処できるようにしましょう。
四谷大塚
算数
『予習シリーズ』を一通りこなし、『算数難問題集』にも取り組みましょう。 入試で頻出する分野は週単位ではなく、月単位で学習することが望ましいです。 算数が苦手な受験生は目先の週例テストばかり気にせずに、月ごとにテーマを決めて学習していきましょう。
国語『予習シリーズ』の演習を終えたら、難度の高い文章を多くこなすことが不可欠です。 週例テストのSコースの解きなおしで、必ず自分の答えと解答を細かいところまで見比べましょう。 開成など男子校も含め他の学校の問題を使って、特に論説文・随筆文読解への慣れを身につけ、また記述率の高い学校の過去問にも取り組むとよいでしょう。
理科知識分野は『予習シリーズ』の内容を理解していれば問題ありません。 計算分野は応用問題まで取り組みましょう。週例テストは制限時間がかなり厳しいと思うので、物理・化学分野は時間をかけてでも自分で解いてみましょう。
社会週例テストの出題形式はそのまま桜蔭対策になります。 完璧に定着させるためにも、得点が取れなかったものは総合回や組分けテストのときに復習するようにしましょう。
志望校合格に向けてのワンポイントチェック
平成16年度から入試問題の出題形式に変更がありました。 算数と理科で合わせて55分、国語と社会で合わせて55分という試験時間から、各教科が独立した時間配分になりました。 それまでの形式だと、お子さんそれぞれがどちらか得意な教科に時間を注ぎすぎてしまい、他の教科にほとんど取り組む時間がないという状況が生まれていました。 知識中心の問題構成から思考力重視へ移行しているという流れもあります。


