駒場東邦


傾向と対策

算数(60分/120点))

 去年までの傾向である難問の出題から今年は標準的なレベルの問題を含んだものになりました。 かなりやっかいな問題に対応する思考力を必要とします。論証などが得意ならば有利でしょう。

駒場東邦 グラフ 駒場東邦 表

国語(60分/120点)

物語中の登場人物の感情読み取りが主なウェイトをしめています。 今年は麻布のように長文が1題のみ出題になりました。記述力を必要とするため、表現力があるならば有利でしょう。

理科(40分/80点)

 各分野がまんべんなく出題されており、広く勉強することが求められます。 基本知識を積み重ねていく必要があります。

社会(40分/80点)

単なる知識問題のみに終始せず、理由説明などの記述など考えさせる問題もあります。 社会という科目に対しての深い知識がもつことが要求されます。 /p>

教科別学習法

算数

 全体の傾向としては、図形がテーマの問いの出題が半分以上になるという典型的な男子校の出題形式です。 また、毎年ではないですが、たまに出題される作図問題に対しては、授業でほとんど扱わないテーマだけに、しっかりとした演習が必要でしょう。 他の学校には見られない珍しい特徴としては割合と比に関する問題がほとんど出題されない点です。 単純問題を除くと、かなり工夫し考えられた問題ばかりです。 特徴的な問題も解ける力をつけていくようにしましょう。

 まず図形では典型的な面積や面積比を求めさせる問題や規則性、回転体や表面積などの問いは得点源になりやすいです。 できることなら応用レベルまで引き上げたいのが規則性と場合の数の分野です。 もし上手く上達できれば、速さや図形の高難度の問題よりは楽に得点できるようになります。

たとえ図形が得意でも立体の構成と作図・面積は難しい内容です。 その中でも立体図形と平面図形の融合問題は高難度です。 算数が苦手な受験生と差がつけられるのが条件整理や場合の数の特殊な場合です。 こうした項目の難問におそれることなく挑戦し解答を目指しましょう。

国語

 長文読解問題1では、物語文がよくだされており、人物の心情読解が頻出です。 文章の文字数は8000字を超える長文でこれは男子校平均5500字から判断すると多い傾向です。 テーマとしては受験では頻出の友人・家族といった内容が頻繁に取り上げられています。 また年によっては、人物設定や状況設定などで理解しづらい内容となってることがあり、例えば平成18年度のユダヤ人の少女をかくまう設定、平成19年度の、犬を妻だとする父の人物設定などは、物語の内容を理解するのに時間を要することがあるかもしれません。 また平成20年度の家族の物語では、主人公と対峙する人物が、父の再婚相手であるという説明がないままに話が進みられ少し読みにくかったかもしれません。 ふだんから近代的文章のみにとどまらず古典的文章も含めて、多種多様な物語文に触れ、そこから人間関係を理解しておくことが必要になります。 問題の傾向としては、漢字・語句から記号選択問題、記述問題と、各分野からまんべんなく出題されています。 駒場東邦の国語のイメージというと、100字の長文記述がありますが、その問題のみにふりまわされることなく、語句の意味や、記号選択問題をどれだけ得点源にできるかがキーになります。 記述問題に関しては、学校説明会でも「とても丁寧に見る」と話したとおり、心情読解に対して答えが的確に表現がでなければ大きく減点されてしまうでしょう。 また字数制限にも気をつける必要があります。 書きたいと思ったことをひたすら書くだけでは字数内に収まらない可能性が出る問題が多くありますので、「頬がこわばる →不快である」「くちびるをぎゅっとかむ → くやしい気持ち」のように、心情表現の軸をブレさずに、理由などで文字数を増やし、字数内にまとめる、記述練習を積み重ねましょう。

理科

 知識・説明記述・計算を必要とする問いがまんべんなく出題されています。 出題分野にはやや偏りがあり、なかでも必出である生物は他の分野よりも取り組みましょう。 物理や化学の計算に関しては近年は標準なレベルになっています。 その一方では説明記述が年々増加しているようです。 また観察や実験ではなぜそのような結果になるかを考える習慣をつけましょう。

社会

一歴史はすべての時代にわたる総合的な問題が主となっています。 地理は国内産業や貿易、公民は現代社会をとりまく様々な問題点を取り上げた時事問題に関する問題が多いです。 標準的なレベルの地理・歴史の問題に比べると、現代の国内問題を題材にした公民分野で、社会が出来る子と出来ない子との間で差がつきそうです。 対策としては新聞やニュースなどをできるだけ毎日見ることが必要となります。

塾別志望校対策

 日能研 
算数

 基本問題だけでなく、応用問題にも取り組みましょう。 応用問題は、基本問題をしっかりとマスターしていれば対応可能な問題ばかりです。 また、中学受験受験生の傾向として、基本的に男子は算数が得意な受験生が多く、苦手な受験生は少し厳しくなります。 同校が男子校であることを考慮すればなおさらです。 『栄光への道』を念頭に置き、『教科ツール』にも手を出しましょう。

国語

まずは、『本科教室』の読解問題で、基本パターンを頭に刷り込みましょう。 同校の平成21年度の国語の問題は、橋本紡さんの『橋をめぐる』中の「永代橋」からの出題でした。 この問題は同年度の桜蔭中学の問題と同じです。 さらに、平成22年の国語の問題は、森浩美さんの『夏を拾いに』からの出題で、同年の筑波大学付属・東京女学館と同じです。 このように、入試頻出の文章が出題される傾向が強いので、問題集や他校の過去問で多種多様な問題をさらっておくことが重要な対策となります。

理科

 生物分野の対策が最優先課題になります。 カリキュラムテストの問題で標準問題をこなしつつ、開成レベルの受験生層に対抗するために、『銀本』の問題から知識問題・記述説明問題・計算問題を中心として学習を進めましょう。

社会

 総合的な学力が問わるので、テキストに穴を作らないことをまずは目標に掲げましょう。 テキストに加えて『受験全解』を活用するなどして、歴史分野は満遍なくおさらいをし、地理は特に貿易・産業を中心に学習しましょう。 時事問題も差がつきやすいところなので、毎日軽くでもよいのでニュースや新聞に目を通しましょう。

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 サピックス 
算数

日々の授業内容やテキストは完璧にマスターし、さらに『中学の算数』など市販の問題集を活用して骨のある問題に挑戦してください。 算数オリンピックの問題などで思考力を養うのもよいでしょうが、徒に手を広げすぎないようにしましょう。

国語

 『デイリーサピックス』のBテキストの内容をしっかりと理解できるようにしましょう。 特に記述問題の解答ではちょっとした表現の違いなどで減点されてしまいます。 自分の解答と模範解答との違いをしっかりと見極め、わからない箇所はうやむやにせずにちゃんと先生に質問しましょう。

理科

テキストの問題だけではなく、他の教材や『銀本』などで他校の過去問を解くなどして演習量を確保してください。

社会

 テキストの内容をしっかりとマスターしたうえで、分野別問題集を活用して頻出分野を学習してください。 記述対策だけでなく、一問一答形式の問題を学習するように満遍なく学習しましょう。

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 四谷大塚 
算数

 四谷大塚のテストは、式や考え方を要求するものはありません。 しかし、開成に限らず男子上位校はほとんどが記述式なのでしっかりとした対策が必要です。 対策としては、日々のノートからテストを想定して考え方をまとめるよう心がけてください。 平常の学習は短時間で答えだけを書く問題が中心なので、6年生のコース別指導が始まるまでは、週に何題かのペースでじっくり時間をかけて解く問題を選び、解答に至らなくても考え方をまとめてみるのが重要です。 難問よりは、良問を解くように心がけましょう。

国語

 最優先課題としてはテキストのマスターになります。 問題になるのは記述問題です。主語・述語のつながりを意識して、設問に対して1番素直で簡単な答案を作るよう心がけましょう。

理科

 テキストをしっかりとこなしたうえで、生物分野・計算問題・説明記述問題を中心に学習を進めましょう。

社会

 まずは弱点分野をなくすことが重要。 また、時事問題にも目を向けましょう。新聞の特集やコラムなどで関東関係の記事も一応チェックしておきましょう。

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志望校合格に向けてのワンポイントチェック

 駒場東邦は受験生する生徒の種類が少なく、動向としては開成と同じようだと考えていいでしょう。 もちろん各塾のトップ層がこぞって受験します。 4教科のなかでも時間をかけて取り組む必要があるのが算数。論証に重きがおかれたり、図形に偏ったり、一部奇怪な内容の出題になることがあり、年毎に問題の「あたり・はずれ」が大きく出てしまいます。 もしどうしても国語が苦手なら社会を得意科目にして(目安では公開模試などで8割前後が得点できる実力を目標に。)、不足分を補うという方法もかんがえられます。