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慶應義塾中等部「過去問分析」と「志望校対策」

慶應義塾中等部は大学付属校の最難関校の一つで、特に女子については人気が高く、設定偏差値のトップ1、2位を争うような学校です。

問題傾向としては全体的に難易度は高くないのに対し、受験生のレベルが高いため、平均点が高水準となり、苦手な科目や単元がある子には不利になってしまう傾向にあります。

また、試験時間のわりに分量が多いため、スピーディーかつ正確に解き進めることが求められるのも特徴の一つです。

算数 〈時間:45分、 満点:100点、 難易度:C-D〉

慶應中等部の算数の試験時間は45分、満点は100点、設問数は20問程度です。ただでさえ設問数が多い上に、やや難度の高い応用問題も含めれているため、分量的にはかなり厳しく、時間配分がポイントとなる試験となります。ただし、全体的にそれほど難しい問題は無く、出題される応用問題も典型的なものがほとんどです。
内容としては、計算問題では小数・分数を含む四則演算、還元法、分数の性質を利用した計算や割合、数の性質などがよく出題されます。数の性質では約数・倍数、規則性、組み合わせ、場合の数などが出され、特に場合の数が多く出ます。比は基本的な問題が出ることが多く、一方、割合、比例式、食塩水の濃度などは応用的な問題として出される傾向にあります。特殊算では旅人算、平均算、差集め算、相当算などがよく出題されます。図形では、角度・長さ・面積・体積を求めるオーソドックスなものに加え、図形の性質を使用したものや、点や図形の移動による面積変化を求めるものやグラフの読み取りを絡めた問題も出ますが、いずれも難問は出ません。

慶應中等部の算数はあまり難しい問題が出ないにも関わらず、受験生のレベルが高いため、平均点が高水準になる傾向があります。また、問題の分量の割りには時間設定がシビアなので、読解・解答のスピードが求められます。
つまり、慶應中等部の算数攻略には「素早く問題を理解し、正確に解答する力」が必要不可欠となるわけです。そのためにはまず、素早く正確に解答できる計算力を身につけましょう。毎日の学習計画を立て、日能研の「マスター計算問題集」などの問題集を一冊やり込んでください。その際、「時間を決め取り組むこと」と「途中式を書くこと」を心がけてください。途中式を書くことによって、常にどこでミスをしたか気づくようになり、また普段から時間を決めて問題を解くことによって、緊張感への耐性がつき、計算ミスは減ります。
この計算力を前提として、数の性質、特殊算、図形問題を基礎から標準レベルまで定着をはかりましょう。近年、点や図形の移動による面積変化を求めるものなど図形の力を重視する傾向にあるため、図形の力は十分に身につけてください。難問は出ないといってもグラフや表、特殊算を絡めた複合問題も出ますから、このレベルの応用問題には対応できるように、日頃から演習を積み重ねておきましょう。

(合格点目安 65-75%)

国語 〈時間:45分、 満点:100点、 難易度:D〉

慶應中等部の国語の試験時間は45分、満点は100点、大問数は4-6題程度出ます。そのうち2題程度が文章読解問題、残りは漢字の読み書き、語句などの知識問題となっており、時間設定は適度なものとなっています。全体的に問題の難易度は高くないのですが、受験生のレベルが高いため、高得点での勝負となり、苦手な単元があると合否に大きな影響を及ぼします。
出題される文章については小説・物語文はあまり見られず、論説・説明文と随筆から多く出ます。
設問については内容の読み取り、要旨、内容吟味、語句の意味、指示語、漢字などあらゆる角度から国語の力を問われる総合問題形式となっています。とはいえ、文章自体平易なものが多く、問題も難しくありません。
また解答形式は選択式が主で、記述については書き抜き程度です。
知識問題については、数詞やお札の実物を問うような、
一見すると国語の問題ではないような社会常識を問う問題も多く出題されます。

慶應中等部の国語は上記の通り、長文読解の中であらゆる角度から国語力を問われるだけでなく、知識問題では社会常識を問われ、なおかつ高い得点での勝負となります。したがって「苦手な単元を作らない」「普段から国語に興味を持つ」という二本立ての勉強をし、過去問を行うにあたっては「満点を目指す」ことが必要となります。
読解については普段から本だけでなく、教科書の文章や新聞、雑誌などに慣れ親しむ習慣をつけましょう。そして普段から「出典チェック」「指示語の理解」「接続詞の理解」「意味段落分け」などのポイントを押さえた学習を行い、内容を正確につかみとる力を養ってください。
また、知識問題については積み重ねが大事ですから、毎日の学習スケジュールに組み込んで、計画的に問題集を一冊こなすようにしてください。加えて、普段から漢字の読みや意味、言葉に関することの疑問を持ったら、すぐに辞書を引いたり、人に聞く習慣をつけるようにしましょう。「日常生活の中に国語をいかに組み込めるか」中等部の国語攻略はこれに尽きます。

(合格点目安 70-80%)

理科 〈時間:25分、 満点:50点、 難易度:D〉

慶應中等部の理科の試験時間は25分(満点は50点)に対し、全て選択式とはいえ設問数は25問前後と、時間の割りには分量が多く、スピードが要求されます。また、幅広い出題分野も特徴の一つです。
内容としては図・表・グラフを絡めた実験・観察・観測問題がほとんどで、単に知識だけを問う問題はあまり出ません。
分野別に見ると「物質とエネルギー」分野から最も多く出題されます。この分野については特に「力のつりあい」「電気」「気体」「水溶液」「磁石」の問題がよく顔を見せます。もちろん、計算問題はこの分野から多く出されます。
次に「生物と環境」分野からの出題が目立ちますが、こちらについては特定の単元ではなく、まんべんなく出題される傾向にあります。
「地球と宇宙」分野からは天体の動きに関する問題が多いのですが、気象や地形の問題も出ることがありますので、油断は出来ません。

慶應中等部の理科については、「知識量」「速読・即解」「解答の正確性」「苦手な単元を作らない」というポイントを押さえた学習が必要となります。
まずは四谷大塚の「四科のまとめ」や日能研の「メモリーチェック」などのテキストで全範囲の基本を押さえましょう。また、普段から選択肢をあてにする学習をするのではなく、記述式で解答していく習慣をつけるとよいでしょう。特に重要度の高い「物質とエネルギー」分野の計算問題については典型的なパターンを繰り返し、問題を見ればすぐに式が思いつくレベルまで練習を積み重ねてください。
もちろん、実験・観察・観測問題という性質上、机に向かう勉強だけでは不十分です。夏休みの自由研究などを利用して動植物を育てたり、天体観測をしたり、学校の授業の実験に積極的に参加してみたり、普段から理科に興味を持つことも大切な勉強となります。

(合格点目安 70-80%)

社会 〈時間:25分、 満点:50点、 難易度:C-D〉

慶應中等部の社会の試験時間は25分(満点は50点)に対し、設問数は60前後と時間の割りには非常に分量が多いのが特徴です。他の科目同様難易度は高くなく、解答形式もすべて選択式のため、スピーディーかつ正確に解答していく力が問われます。
「地理」分野では地図をもとに県名や県庁所在地、川・平野・山脈などの地勢、鉱山や工業都市などの産業、さらには歴史を絡ませた総合問題がたびたび出題されます。
「歴史」では古代から現代までの広範囲で、人物とことがらを結びつけるもの、出来事と人物や地図上の位置を結びつけるものなどの総合問題がよく見られます。
この二分野がメインですが、「公民」も軽視できません。
憲法や政治の仕組み、国際連合に関する設問はもちろんのこと、国政選挙などの時事問題も出ますので、注意が必要です。
特に今年は7月11日に参議院議員選挙があったので、要チェックです。

慶應中等部の社会対策の鍵は「知識量」「速読・即解」「解答の正確性」の3点です。もちろん、平均点は高水準になることが予想できるため、上記の点を踏まえた上で、「苦手な単元を作らないバランスのとれた学習」が必要となります。
まずは四谷大塚の「四科のまとめ」などのテキストで全範囲に渡って基本を押さえましょう。その上で単元別の特徴に合わせた学習をすることをお勧めします。
「地理」については、地図をもとにした総合問題形式になることが多いため、白地図を用い、地図と知識を結びつける学習を行ってください。
「歴史」については、人物とことがらを正確に覚えるだけでなく、歴史の流れも把握する必要があるため、自分で年表を作ってみると良いでしょう。
「公民」については、時事問題対策が必要です。まずは親子で一緒になって普段から新聞やニュースなどに興味を持つ環境作りから始めてください。また時事問題を集めたテキストを一冊仕上げると良いでしょう。

(合格点目安 65-75%)

二次試験 〈時間:児童面接約5分、保護者同伴面接約5分、体育実技約30分 〉

慶應中等部の二次試験については基本的に「児童面接」、「保護者同伴面接」、「体育実技」という形式となります。面接はそれぞれ約5分、体育実技は約30分ほどの時間が設けられています。
「児童面接」は志望動機や学校への印象・興味、併願校の有無、筆記試験の成績、小学校生活などについて聞かれる傾向にあります。
「保護者同伴面接」は、親御さんに対しては志望動機や、お子さんの将来、教育方針、在校生や学校への印象など、またお子さんには友達や家族などの環境について聞かれることが多いです。
いずれの面接も言葉遣いや挨拶、態度、身だしなみなどももちろん見られます。
「体育実技」については「飛び箱」「ジグザグドリブル」「キャッチボール」「50m走」「リズム運動」が行われ、基本的な動作の理解が確認されます。

慶應中等部の面接で求められるのは当然ながら「本校の校風や方針に合い、学校生活に馴染める生徒かどうか」ということです。問題傾向を見ると、本校が一芸に秀でた「天才型な生徒」よりも努力を継続できる「バランス感覚に優れた生徒」を望んでいることは明らかです。面接や体育実技でもこのことをチェックされると思って、臨んでください。
「児童面接」についてはお子さんの人間性を見ることに主眼が置かれています。したがって、質問に対して付け焼刃の解答をすることはあまり望ましくありません。受験にあたっての動機付けや本校への興味だけでなく、勉強以外の様々なことに興味を持つようにし、バランス感覚を養いましょう。
「保護者面接」については主に教育方針が確認されると思ってください。お子さんの将来に望むことと中学受験や本校入学についての理由付けをきちんと行っておきましょう。当然、言葉遣いや挨拶、態度、身だしなみなどの常識的な点については
一朝一夕の対策ではどうにもなりません。普段の生活がそのまま面接時にも表れると考え、日常的に身につけていきましょう。
「体育実技」については上手・下手よりも基本的な動作の理解が求められます。したがって普段から体育の授業や遊びにきちんと参加しているかどうかが重要となってきます。「健全な肉体には健全な魂が宿る」そのような考えもあって体育を試験に盛り込んでいるのではないでしょうか。

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※本ページでの掲載事項は、あくまでスタディリフォームの生徒さまや家庭教師からの意見を参考にして作成した情報です。 公式に発表されているものと異なる場合がございます。 情報には十分に注意しているつもりですが、誤りと思われる情報や違った見解がある場合、 問いあわせフォームよりお知らせいただければ幸いです。