開成中学校
首都圏私立中学の最難関である。算数と国語のバランスが取れてきており、算数が強いと有利という状況が崩れてきた。そのため、従来以上に4教科のバランスが取れた学力が重要になっている。
近年、不景気の影響から、全国的に国公立大学の医学部志向が強まり、関西方面からは東大受験者が減少している。そのために東大合格者数では、二位との差がさらに広がってきた。国語力がやや低い生徒が多いという指摘もあるが、総合的な学力の高さでは揺ぎ無い地位を堅持している。
算数 〈時間:60分、 満点:85点、 難易度:A〉
大問3題、設問約10問。ほとんど全部が式や考え方も答える設問である。大問は数の性質・場合の数・規則性・平面図形・立体図形から出されることが多い。単純な文章題はなく、割合・速さの問題でも他の考え方と融合された「考える問題」として出される。また、考え方を図・表・式を用いて表現することも要求され、単元別に覚えた公式や性質などを発展的に使いこなせるかどうかが診られている。
易しい問題の反復だけではまったく通用しない。塾の授業の内容に合わせて最高難度の問題まで取り組むことが必要である。試験では粘って正解を導くことも大切なので、問題練習の際に制限時間を設けず取り組んでみるのも良い。過去問や他の男子難関校の問題に小6の1学期ごろから取り組み、その時点で解けない問題は書き出しておき、解けるようになったら次々と説くような方法も良い。各塾主催の学校別合判テストや講座はどんどん受け、難問になれることが重要である。
(合格点目安 50-60%)
国語 〈時間:50分、 満点:85点、 難易度:A〉
大問2題、設問は約10問。漢字以外はすべて記述である。記述中心の出題形式が定着した。大問は読解問題2題で、小説文・随筆分・説明文が出される。記述では、筆者の主張や登場人物の心情をまとめるものが出される。本文の内容に即して書くことが要求され、麻布や駒東に近い。接続後や比喩などの表現の違いを正しく読み取ってヒントとなる事柄を探すことが大切である。内容が難しい文章や一部を取り出してつながりが分かりにくい形式になった文章が出されるので、いろいろな文章を読んで慣れている生徒に有利である。ただし、麻布や武蔵ほどの深い読み取りは要求されていないので、読書量が多くなくても練習で多くの問題を解くことで対応できる。問題を解いた後で、本分を要約したり、感想や意見を書いたりすると良い。過去問や学校別合判テストで形式になれておくことも大切である。
(合格点目安 45-65%)
理科 〈時間:40分、 満点:70点、 難易度:A〉
大問3-7題、設問約40題。計算が3問程度、記述が2問程度出されるが、年によってかなり異なる。大問は物理・科学・生物・地学の分別に出される。どの分野も同じテーマで出され、全体としてひとつの総合問題になったこともある。麻布や武蔵のように特殊な題材について多方面から考えさせる問題ではなく、法則や実験・観察の手順と結果などを正しく覚えて、いろいろな条件の下で使えるかどうかを診るものが多い。
幅広い知識とその知識を基に整理して解く力を、練習を通じて身につけることが大切である。細かい内容についての正確な知識が要求されることもあるので、疑問点が生じた場合に単純に答えを見て解決するのではなく、参考書や資料を調べたり、科学館などに出かけ調べたりすることも必要である。また過去問をとくだけではなく、学校別合判テストも利用して問題の特色になれると良い。
(合格点目安 70-85%)
社会 〈時間:40分、 満点:70点、 難易度:B〉
大問1-3題、設問40-50問。語句は漢字指定で、記述が3問程度出される。大問は地理・歴史・公民の分野別に出されることが多いが、あるテーマに基づいた総合問題が出されることもある。中学入試では一般的に出される知識問題から、かなり細かい知識問題まで、いろいろなレベルの設問が含まれている。選択肢が紛らわしかったり、用語を正確に書かなくてはならなかったりするので、より正確な知識が要求される。
出題内容が多いので、短時間で性格に暗記することが大切である。地図や資料を用いてすばやくまとめ、関連する事柄を調べて重要なものは書き加えてまとめていくと良い。さらに自然災害や社会問題などの幅広い知識を得るため、新聞の特集記事やテレビの特集番組を見たりして情報を得ておこう。問題練習では理由や原因の説明を選ぶ選択問題が覆いのものを主にやること、また、解答はどんなに難しくてもすべて漢字で答えることが必要である。
(合格点目安 75-85%)




