【塾をフル活用】特別講座やオプション授業は受けるべき?

 夏休みの「夏期講習」や日曜や土曜に設定されることが多いオプション講座。これらは塾ごとに様々な特色があり、魅力的な名前に惹かれてしまうこともありますね。多くの塾はこうした特別講座を通常の授業とは別の流れとして設定していますが、最終的にはほとんどの受験生が受講します。どうやら塾のススメもあるようですし、さらには受講することが“暗黙の了解”になっているようにも感じます。

 では、本当に塾がすすめるオプション講座や特別講習は受けるべきなのでしょうか。意外と誰も疑わないこの点を検証していこうと思います。

 そもそも多くの塾がこうした通常授業以外の講座を準備していることには理由があります。いうまでもないかもしれませんが、受験生によって理解度や得意不得意はバラバラ、さらに志望校もバラバラで、直線的にカリキュラムをこなしていく通常授業を流すだけでは不足があるからです。その不足を補うために「国語長文読解講座」や「図形特別講座」、さらには「○○中学校対策講座」などという多種多様のオプション講座を開講しているわけですね。

 これによって受験生は自分の現状や目標に関するとても重要な情報を得ることができます。たとえば、今の時点で算数の図形分野が足を引っ張っているなら「図形特講」を受ければヒントを得られるし、すでにハッキリと志望校が決まっているのならその中学校の対策に特化した講座を選択すればたくさんの情報を得ることができます。

 しかし、ここで多くの方はとてもとても重要なポイントを見失ってしまうのです。

 そう、特別講座を取ればそれでよいと思ってしまうのです。私が今お話した中にもその危惧に配慮した表現がありましたね。

・・・たとえば、今の時点で算数の図形分野が足を引っ張っているなら「図形特講」を受ければヒントを得られるし、・・・

・・・その中学校の対策に特化した講座を選択すればたくさんの情報を得ることができます・・・

 ここがポイント。オプション講座や夏期講習に代表される短期講習も通常授業と同じで、その授業に参加すれば良いというものでは決してありません。このサイトでは当たり前のように連呼させていただいているように、授業を受けたならその復習をしなければ定着しないのです。

 つまり、通常授業と特別授業を併用するとそのすべての復習を家庭で上手くマネジメントする必要があるということです。“復習すべき量は増え、復習にまわせる時間は減る”というこの状況がイメージできますでしょうか?

 さらに気をつけなければいけない点があります。中でも志望校対策と銘打った特別授業については特にこの点を意識するべきです。それは、お気づきの方も多いかと思いますが、いわゆる上位校の対策講座しかないということです。

 昔から有名な御三家レベルであれば、それぞれの学校“だけ”に特化した講座が用意されていることが多いといえます。講座名にもその学校名が使われており、モチベーションの面でも大きな意味をもつことでしょう。

 これに加えて塾によっては同じくらいの偏差値帯、男女の区分や地域などで似たような学校の3から5校をセットにした名前がつけられている講座を用意している場合もあります。

 実は、冷静に考えるとこのおまとめ授業の意味はそれほどありません。

 志望校の傾向を知り、その傾向をベースに家庭学習をスマートにすることが大事なのですから、自分に興味のない学校の“過去問”ばかりを解かせてもらって解説授業を受けたところで、自分の第一志望の学校に合格するための力はほとんどつきません。

 あくまでも第一志望の対策が最優先。その対策もままならないうちから他の学校の過去問を解くことにどれほどの意味があるのでしょうか。多くの場合、第一志望校というものは他の学校のついでに対策する程度で合格するものではありません。

 こう考えると、特別講座は「第一志望校合格に有効か。」という明確な基準を持って選ぶべきです。逆に言えば、たとえ塾がススメていたり周りの友達のほとんどが受講したりという状況であったとしても、必要ないようであれば受講しない覚悟が必要です。

 これで、他の学校もごちゃまぜになった名ばかりの特別講座を受けるくらいなら、家で昨日やった普通の授業の復習を他の子の3倍時間をかけて取り組む方がよほど力はつくということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

このコンテンツの公開日時 : 2007年06月06日 01:45

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