塾からの「お母さまお父さまは勉強を見ないで下さい。」という忠告は、

「放置してください。」という意味、ではありません。

 皆さまの中で、今までに塾から「お母さまお父さまはお家で勉強をみないようにしてください。」とアドバイスされたという方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

 以前このアドバイスを素直に受け取られ、3年生の2月にお子さまを塾へ預けられてから約2年の間、一度たりともお子さまのお勉強を見たことがないというお母さまからご相談を受けたことがありました。ちなみにその塾は誰もがその名を知る大手塾で、やはりその輝かしい進学実績に魅かれて選ばれたとのことでした。

 そのお子さまは6年生に進級する時点で6クラス中一番下。お子さまご本人も、そしてお母さまお父さまも受験勉強に対しては決してやる気がないわけではなく、むしろお子さまの将来を考えてできるだけ大学進学に強い中学を選んであげたいというお気持ちがひしひしと伝わってきたのを今でも思い出します。

 そこで私は、そこのお父さまがお仕事で普段から忙しいということを伺っていたので、私たちから家庭教師をご紹介差し上げるとともに、お母さまが家庭学習の進み具合をチェックする役割、そして私たちの教務部がそれらをコントロールする参謀役としてラストスパートを仕掛けるプランを組み立てました。その際にお母さまから出てきた言葉に、塾からのアドバイスに対する誤解が垣間見えたのです。

塾から勉強を見ないように言われたので、全てを塾に任せれば良いと勘違いしていました。

 本当にもったいない、というのが正直な感想でした。私の印象だと、塾としては「中学受験で学習すべき内容は通常の小学校のカリキュラムでは扱わないので、中学受験を経験していないお母さまお父さまが無理に教えようとすると、塾で習う内容とのギャップに子どもが混乱してしまう。」という意味でアドバイスしていたのだと思うのですが、このお母さま以外にも残念ながら同じような勘違いをしてしまっている方からご相談を受けたことがあります。

 つまり、塾は自らが教えている内容が特殊であることを忠告しているので、それを決して「何もしなくても成績が伸びていく」というような捉え方はしていただきたくないということです。お分かりいただけますよね?

このコンテンツの公開日時 : 2007年05月10日 00:07

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