【過去問対策】頻出なのに苦手、これがかなり危険です。

 塾のカリキュラムが1年進級する2月前後になると、ある相談が毎日のように寄せられるようになります。それは「やり残し」に関するご相談です。

 結論から申し上げますと、やり残しがあってもこれからの方針次第では最小限の対策でカバーできるといえます。その大きなポイントとなるのが「過去問」なのです。もちろん志望校についての展望がある方がより有効となる手段ですが、この過去問には受験全体を見通しても非常に重要なメッセージが含まれていることは感じていらっしゃると思います。ここではより具体的に、過去問の重要性をご紹介しています。

 一般的に多くの塾では、過去問をはじめる時期に関して夏休み明け以降から、遅いところでは冬期講習前後からなどとの指示が出されることが多いようです。さて、こうした時期から過去問をはじめても本番に十分間に合うものなのでしょうか。

 たしかに、あまり早いうちから身の丈に合っていない学校の過去問に時間を割いてもあまり意味がありません。最悪の場合、あまりにも自分と志望校との差を認識してしまい、やる気をなくしてしまう可能性も否定できないですよね。ただ、そうしたデメリットを抱えつつも取り組むべき“メリット”があると考えています。

 そのメリットとは、過去問を基準にした「家庭学習の取捨選択」です。この記事以外でも同じような考え方をご紹介させていただいておりますので、そちらとあわせてお読みいただくのが良いでしょう。

 多くの受験生は自分の偏差値よりも少し高めのランクの学校を志望校として設定します。このことは非常に意味があるので、私たちも推奨しています。さらにここで一つの傾向を知っておく必要があります。それは偏差値という性質上、偏差値45から55あたりに多くの受験生が集中する点です。このランクの生徒が少し上のランクを目指すとすれば、どうしても偏差値55から60あたりの学校に集中してしまいます。ここで少し厄介なのは、このランクの学校があまりたくさんない…。さらに言うまでもなく、このランクは偏差値65以上の生徒にとっては安全圏なので、確実に合格を“確保”してくるところでもあります。

 こうした状況を踏まえると、ただ目標を設定するだけでは、周りとの確かな差ををつくることは非常に難しいと考えられます。そこで過去問の登場です。その目的をシンプルに言うと、

  • 志望校の問題傾向を知る。 … 何が出る?出ない?
  • 志望校と現状の差を具体的に知る。

となります。ここでひとつの質問を自問してみてください。お母さまからお子さまへ問いかけてあげても良いかもしれません。

「頻出なのに、苦手」はないですか?

このコンテンツの公開日時 : 2007年03月08日 17:11

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